2007年 06月 06日
それを読み、僕は悲しくなった。 |
Leica Ⅲf Elmar 5cm F3.5
Yasさんのブログに「ノン・フォトグラフィー・ディ」というチラシが渋谷で配られていたという記事があった。「その瞬間を生きる。記録することなく。」ということのようだ。リンクをたどると「ノン・フォトグラフィー・ディ」の趣旨の書かれたページを閲覧できる。そこに書かれている内容は非常に単一的で幼稚な解釈で成り立っている。
僕は「写真撮影をしないで一日を過ごす」ことに反対をしている訳ではない。彼(彼女)が写真は外観を捉えるもの。写真を撮る行為が物事を見る、感じることを阻害する行為である。と断定していることが悲しくて甚だ恐ろしいのである。
物事の本質を知り、その場の空気を感じ、疑問を感じ、喜びを感じ、悲しさを知り、偉大さに圧倒され、ジリジリと肌を焼く暑さを知り、突き刺さる寒風を知り...決して「写真を撮ること」がそれを感じることを邪魔されたことは一度もない。もっと言えば「写真を撮ること」が(撮らなくてもカメラを手にすることで)それを感じることに敏感になりえる。
人それぞれの考えがあると、あまり人の意見に反論することは無いが「写真」という物をこれほど幼稚な捉え方をして、なおかつ押し付けられることに無性に腹立たしい気持ちにさせられた。もちろん記事に書かれているような「そんな人達もいるだろうね。」としか言いようがない。
by leica-m8
| 2007-06-06 02:35
| colum