2006年 05月 04日
何かが違う |
Zeiss Ikon Summilux 50mmF1.4
35mmカメラを一台だけ持って出るというときはZeiss Ikonを持って出るようにしている。
ライカと比べ軽いし最近のカメラだけにシャッターも正確、露出計も内蔵しているので確かに便利である。故障することを考える必要もないし故障したって現行商品なので修理も早い。こうして文章に書くといいこと尽くめなのだが...、撮った写真もライカだから撮れZeiss Ikonだから撮れないなどということはありえない。描写なんてなものはレンズとフィルムの問題でボディとはあまり関係ない。(内面反射とかフィルムの平坦性とか細かくいうと関係あるけどね。)
でもね?
このでもね?が違うのです。Zeiss Ikonで「写真を撮る」ということには何の不満も無いのですが、「写真を撮る行為」ということになると、フィルムを装填する、巻き上げる、シャッターを切る、右手に持って被写体を探して徘徊する。一連の繰り返し。一日中これを繰り返しているわけですが、古いライカで出かけた日のほうが疲れないし幸せな時間を過ごしているような気がする。
ムック本に書かれているようなシャッター音が小さいとかスムーズな感触とかいったそんな些細なことを言っているのではない。今日の撮影が不発に終わっても、明日また出かけようという前向きな気持ちにさせてくれる。それはあなたがライカを好きだからと言われてしまうと、その通りですと答えるしかないのですが何かが違うんですよね。
その何かってカメラじゃなくて自分がですけれどね。
by leica-m8
| 2006-05-04 16:31
| colum