2005年 06月 16日
写真とカメラのあいだで |
Leica M2 Summicron35mmF2.0(1st)
このブログを訪ねてくれる人はおそらくカメラ好き、写真好きだと思います。写真を撮っている時間も楽しいしカメラを磨いたり眺めたりしていることも楽しいと思っておられると想像します。私自身もその中の一人ですからね。しかし写真の量とカメラの量って比例しますかね。カメラを一台しか所有していない人は撮影量は少ないですか?何十台も所有している人は撮影量が多いですか?私のように子供の頃から機械が好きな人は機械としてカメラに興味があるのでいつの間にか台数が増えていませんか?10台でも多いなぁと思う人もいれば、100台でもまだ欲しいと思う人もいる訳ですが、写真を撮るためには何台のカメラがあればいいのでしょうか?1台?2台?10台?20台?...??
結論から言えば何台でも良い訳です。これ1台で俺は写真を撮る。と決めた人はそれでいいでしょうし撮るものによってカメラを変えたいから5台は入る。と思う人はそれで良い訳です。何でこんな分かりきったことを書いているのかというと写真を撮ることとカメラの台数とは何の関係も無いことを書きたかった訳です。
しかし自分自身に当てはめて見るとカメラの台数が増えたからといって写真の量が増えたということはありません。むしろ現状は減っています。少しお金が出来ると新しいカメラやレンズを買ってしまう。このカメラで、このレンズでこんな風に或いはあんな場所を写真に撮りたいと思っているにもかかわらず写真は増えない。お金と時間と精力を写真機につぎ込んでしまうからだ。
この悪循環を断ち切らないとそのうちに窒息してしまう。強迫観念に近い。それで最近使わないカメラやレンズを処分した。処分しただけではなく買い込んだものもあるが基本的にはシステムをシンプルにした。人によってはまだ多いと言うかもしれないが自身の中では一応線を引けたつもりだ。写真を撮るためのカメラとレンズだけになったと。
もちろんこれは私事だ。たくさんのカメラに囲まれていてもいい写真をたくさん撮る人もいるのだから、何度も言うがカメラの量と写真とは何の関係も無い。ただ私はこのようにしないと動きが取れなくなっただけだ。それに私自身、この先1台もカメラやレンズを増やさないと決めた訳でもない。凡人たる所以だ。
by leica-m8
| 2005-06-16 00:46
| colum