2008年 03月 31日
物理の法則 |
Leica M2 Summaron 35mmF2.8
予報では遅くなると言われていた桜の開花が当地でもあれよあれよと言う間に咲き出した。桜並木の下ではたくさんの人が写真を撮っている。ほぼ100%デジカメだ。その7割はカメラ付き携帯電話(カメラ無しなんて有るのかな?)だ。
今撮った写真をモニターで見ながら「キレイね。」「なあ~に、この顔、やだ~。」なんてはしゃいだ声が聞こえる。見ているこちらまで楽しくなってくる。写真にはもちろんこういう楽しみ方もある。
はたしてどれぐらいの数の人が紙という媒体に出力しているのだろうか。携帯で撮ってそのままメールで誰かに簡単に送ることが出来、デジカメのデータもメールで送ることが簡単な時代だ。デジカメだけではなくフィルムでさえスキャンしてデータ化すれば同じ様に出来る。このことは少しも悪いことではなくとても歓迎すべきことだと思う。
何かのCMで遠く離れた両親のPCに孫の写真をメールして見せるというのがあったが写真どころかムービーでさえ簡単に撮影して「おじいちゃん、今日の運動会一等賞だったよ。」と見せることが出来るのである。
こんな時代に赤い電球の下でチャプチャプして一枚の写真を作り上げている。誰かにあげる場合でも紙にプリントしたものをあげたい。フィルムや印画紙が無くなってデジタルデータになっても紙に印刷した物理的に厚みのある写真にしたい。
ホンの少し、そう紙の厚さぐらい幸せに近付けそうな気がする。
僕の「物理の法則」
by leica-m8
| 2008-03-31 03:00
| colum