2008年 03月 24日
それはナイコンかい? |
Nikonのデジタル一眼のTVCMでグラスを磨くカウンター内の男がキムタクに向って言う台詞「それ、ナイコンかい?」そしてキムタクが答える「宝物なんだ。」時代だな~と見ている。
タバコの煙が渦巻くホテルのバーに入ってくる男。長期の戦地か僻地からやっと帰ってきたというような汗と泥にまみれたシャツとズボンの姿。床に無造作にバッグを置く。カウンター内でグラスを磨く男の台詞「おかえり」に「なんとかね」と答える。彼の前に置かれた水滴が浮かんだ水割りのグラス。足元に置かれたヨレヨレのバッグの中にNikonと書かれた二台の傷だらけのカメラの一部がのぞく。
僕がNikonという文字が似合うシーンを想像するとこのようになる。
60年代から80年代というグラフジャーナリズムに活力があった時代に世界のあらゆる事象を捉え続けてきたのは間違いなくNikonと書かれたレンズとカメラであった。
おじさんの妄想とも言えるシーンだが少し時代を遡れば世界中でこのようなシーンが日常であったことも事実なのだ。
by leica-m8
| 2008-03-24 01:22
| colum