2007年 12月 15日
写真展二つ |
現在ビジュアルアーツギャラリー大阪で開催されているのがVisual Arts Photo Award 2007 大賞受賞作「村上仁一写真展/雲隠れ温泉行き」だ。昨日14日から年末年始の休みをはさんで2008年1月11日まで開催中です。
思い悩むことは悪いことではない。思い悩むことが無いという人は信用しない。なぜならあなたの一つ一つの思考、行動はどれだけの自信に裏付けられているのだろうか。今、正しいと思った思考、行動は数分の後に自身の反証でズタズタになり、そこから新たな方向を構築することになる。だからいつでも「これでいいのか?」というわけになるのだ。
村上仁一氏の写真はいつも「これでいいのか?」と自分に向き合い続けているのである。同時に見る側にも「その考えでいいのか?」、「これでいいのか?」という刃を突きつけてくるのだ。
もう一つの写真展はギャラリー・グレースで本日から23日まで開催の「兒嶌秀憲写真展/やわらかな時間の流れ vol.2」です。
いつもの兒嶌氏の毒気がいっぱいの写真と比べると「やわらか」な写真である。勘違いしてもらっては困るのは決して「毒」が無くなったり薄くなったのでは無い。即効性の「毒」からジワジワと効く「毒」に替わっただけなのだ。ゆっくり沁み込み効いてくる。ある意味、即効性よりたちが悪いのだ。(笑)
誘いに快く村上氏がグレイスまで来てくれた。村上仁一氏はビジュアルアーツ東京校、兒嶌秀憲氏はビジュアルアーツ大阪校出身。
東京vs大阪、互いのカメラを武器に戦闘が始まった。
by leica-m8
| 2007-12-15 23:23
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