2012年 04月 30日
やっぱり、モノクロ |
引っ越した。そしてこの引越をきっかけにオールデジタル化ということを真剣に考えてみた。
言うまでもなく、デジカメで撮影されたデータをインクジェットで出力したプリントの画質はフィルムを印画紙に焼き付けたプリントと比べ、数年前までは同等と言われていたが現在は完全に逆転している。フィルム、印画紙という組み合わせよりもデジカメ、PC、インクジェットプリンターという組み合わせの方が遥かに高画質になった。カラーでもモノクロでも然りである。
部屋を暗くする必要も無く薬品を作る手間も必要ない。フィルムと印画紙に占領されている冷蔵庫の野菜室も本来のホウレン草やキャベツ、トマトに明け渡すことが出来る。
考えた末、もう少し現像液の匂いを嗅ぐことにした。フィルムにはその場の空気感が閉じ込められるとか印画紙プリントには温かみがあるとか、いま流行の写真雑誌の言葉に触発された訳でもなく、赤い電球に照らされてユラユラさせていることがやっぱり好きなのだろう。
いやでも続けられない時期がもうすぐやって来るだろう。・・・それまではフィルムに付き合おう。
by leica-m8
| 2012-04-30 01:24
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