2005年 07月 27日
粒子 |
Leica M3 DR Summicron50mmF2.0
微粒子とか超微粒子という言葉にめっぽう弱い。いや弱かった。
カラーポジを使っていたときはコダクロームKRかPKR(ISO64)色素のカプセルが外式で現像に時間が掛かったが、替わりのフィルムが無いといえるぐらい独特の渋い色をしていた。その後はフジのベルビア(ISO50)を使っていた。どちらも粒状性をよくするため感度は低かったがルーペで覗き込むとどこまでもクリアーな世界が広がっていた。
微粒子という言葉にあまりこだわらなくなったのはモノクロプリントを始めてからだ。
35mmフィルムは微粒子になると現実感が薄れるような気がする。35mmフィルムの現実感やスピード感を支えているのは粒状感だ。微粒子になればいいという訳ではないと思う。粒子が小さくなることよりも粒子の向きや粒が揃っているかの方が大事に思えるようになった。
僕にとって一番写真らしさを感じさせてくれるのがTri-Xなのだがモチーフによってはもう少し粒子感の押さえたフィルムが欲しくなる。フジのACROSSやイルフォードの100DELTAも使っては見たが好みではなかった。ACROSSの中判かと思うような仕上がりは35mmフィルムの中では世界一の微粒子だろう。100DELTAのコッテリ感も捨てがたいが思うようなプリントにならなかった。
なかなか好みのフィルムが見つからなかったのだが今回、色々実験してみた結果コダックのPlus-X(125PX)はいいかも知れない。僕の好きな粒状感を感じさせながらきめが細かい。
by leica-m8
| 2005-07-27 00:11
| 写真