2005年 07月 24日
ライカのよさ |
Leica M2 Summicron35mmF2.0(1st)
M型ライカのよさ等というと決まって、工芸品のような美しさや静かなシャッタ-音という答えが返ってくる。雑誌のライカ特集の教育効果の現れであろう。少なくともライカで写真を撮る人間にとっては、デザインの美しさや静かなシャッター音というものは2次的な要素である。
フィルムを正確に給送するシステムと静かなシャッターシステム(当時の技術として)に操作しやすい位置に各レバー類を配置、それをまとめた必然のシンプルなデザインが美しく見えるのです。シャッターシステムも現在の電子シャッターの方が正確で静かな物は数多くあります。
では、ライカのよさとは何でしょうか?それはよく出来たレンジファインダー機であるということです。シャッターのタイムラグが無い。ファインダーのブラックアウトが無い。撮影範囲外が見える。ファインダーがボケない。
しかしこのような要素を必要としない撮影スタイルの方には無用の長物、ただの使いにくいカメラです。
レンジファインダー機を必要とするものにとって基本的な性能を高次元でまとめ、スムーズな動作を提供し、美しいデザインをまとったM型は50年を経過した今でも一級品である。
by leica-m8
| 2005-07-24 01:21
| LEICA